今から9年前の平成14年7月、前市長の収賄による逮捕を受けて行われた市長選挙で、市民の選択により清水市政は誕生しました。清水市長が初めての選挙で掲げた公約「①政治家の口利き禁止、②市長任期は3期12年まで、③電子入札の導入、で汚職構造浄化を実現させる」への9年間の市長自身の自己評価を伺いました。
成果として説明されたことは、入札契約制度の見直しにより、落札金額が95%から80%まで下がったことです。この時期、各自治体とも一斉に電子入札が導入され、鎌ケ谷市は千葉県が準備したシステムを借りながら、制度を実行しています。市長任期3期の約束達成への決意を伺ったところ、「公約は全て実現できるよう努力しています。」との言い方で決意が述べられました。
さらに、政治家の口利き抑止目的で制定された鎌ケ谷市政治倫理条例についてその遵守状況を伺いました。条例では、「政治家がその地位による影響力を不正に使用して、自己の利益を図ることのないように~」を目的として、してはならない基準がいくつか示されています。①その地位を利用して、いかなる金品も授受しない、②特定の企業・団体のために、その影響力を不正に行使しない、③職員採用等に対して、その影響力を不正に行使しない他です。
市長はこれら基準を「遵守している」と議場にて明言しました。もし、これら基準に違反している疑いがある場合は、概ね1,800人以上の有権者の署名で調査請求ができます。設置された審査会で調査が行われ、結果は公報で公表することになっています。疑い濃厚の場合どうするのかとの質問に市長は、「不正や法律違反がない状況を目指します。」との一般論的な返答でした。
市民による調査請求はこれまで一件も起きていないため、その手続き方法が決まっていません。早急に手続きを定めるよう担当課に要請しています。「直接請求」とは選挙と同様、民意で直接制度を動かせる手法です。
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