昨年度、新鎌ケ谷駅高架下保育園(60名定員)の鎌ケ谷総合病院側踏切付近への設置が決定し、建設のための補助金(市・国から各3000万円、京成電鉄の自己資金3000万円)が23年度予算で決まり、すでに工事の建築確認までに至っている。23年4月から議員となった自分としては全て決まったこととして報告がなされている状況で、せっかく公費で運営する保育園が、このような「狭い・暗い」という最低の環境に設置されることが残念でならない。
そもそもこの保育園は、22年8月、京成電鉄㈱が北総鉄道の高架下を利用して設置したいと申し出てきたもの。市は協議を経て、22年12月議会ですでにこの高架下保育園をつくることを報告している。23年3月の予算審議でこの保育園に要する建設費補助金が議決されている。「なぜわざわざ暗くて庭も小さいこの場所に保育園なのか?」「駅周辺のたくさんの未利用地に、保育園をつくることは同時に検討されなかったのか?」
残念ながら、市は鉄道高架下の利便性のみに着眼して、京成電鉄の提案をそのまま受け入れている。保育園とは朝7時から夜7時まで、子どもにとって起きているほとんどの時間を過ごす場所であり、しかも0歳から小学校に入学までの6年間、人としての基本を育てる場、広い園庭で駆け回り四季の行事を体験できる場所である。その多くのチャンスをむざむざ放棄するかのような環境しか子供たちに提供できないことが無念でならない。
月額90万円という京成電鉄に支払う高額な賃料ももう一つの問題である。3000万円の自己資金に年間1080万円、20年間で2億円を超える家賃を支払うことになる。周辺家賃を調べることなく市は了解しているが、これは修正をさせたい。また駅前ならではのメリットを活かす、他保育園への送迎拠点や臨時・夜間保育などサービス内容の選択も必要だ。
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