(平成24年6月議会・9月議会での質問より)
市民念願の文化ホールが来年25年11月、初富駅近くショッピングセンター・中央公民館との複合施設として建設される。平成22年度末、実現性が乏しいとして、一度は基本計画から除外された事業であるが、直後、ショッピングセンターの建て替えという予想外の事象が本施設建設を可能とした。何といっても、ようやく文化事業の発信拠点が整うわけである、大いに活用しようではないか。
一方、喜んでばかりはいられない。現実は厳しいのである。税収が減少傾向となり、福祉予算が急増する中であって、この大きな財産を取得することを市議会は選択したのである。年間かかる経費が、賃料7,500万円、運営費7,200万円、建設費の年割約5,000万円(予測)、更に中央公民館の撤去費用(不明)が加わる。最低でも年間2億円の経費を捻出することが義務となるのである。
同様文化ホール「アミュゼ柏」の事例では、運営費の85%を一般会計から支出し、受益者が負担する使用料はわずか15%でしかなく、財政圧迫から、使用料(現在市民6万円/日)増加も検討していることが、柏市長より市民に広報にて訴えられている。
受益者負担・一般会計負担を抑えるためには、事業収入を得る運営方針が不可欠と考える。市役所による貸館型運営では電気代程度しか賄えないであろうと危惧する。有料で質の良い文化事業を提供できる専門機関に運営を託すよう市に決断を求めている。
更に、大きな課題は駐車場不足である。530席のホールが新設されるにもかかわらず、既存地下駐車場以上の台数確保は準備されていない。解体される三橋記念館地下ホールスペースを地下駐車場に充ててはどうかと市に提案をしているが、結果は予測できない。
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